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千葉県四街道市のトールペイント・アロマストーン・
クラスマリエカバーリング教室スタジオエンジェルです

私事ですが…今日はお彼岸の中日なので。

妹夫婦は2人揃って3月生まれ。

だから今月、2人揃って1つ年を重ねるはずでしたが、
お誕生日を目前に、先月だんな様が亡くなりました。

そして同じ時期に義弟と同世代の大杉漣さんの訃報が。
最後の日まで仕事をされており、急性心不全での急逝。

その亡くなり方の違いに色々なことを考えさせられました。

義弟は2年前に癌と診断され、最初の1年ほどは
抗がん剤治療や手術などで入院したり通院したりの日々。
でもその成果はほとんどみられなかったと…
その結果、積極的な治療をせず自宅で暮らすという選択をしたそうです。

自宅で過ごした1年は、歩くことが出来ず寝たきり状況での痛みとの闘いだったのだと。
妹からは「また痛み止めの量が増えた」というラインが何度かきていました。

ベッドの上で動くことも出来ず痛みに耐える1年は、どんなにか長かったことでしょう。
そして一緒に暮らす妹の疲弊や辛さそして悲しみは、私には推し量ることもできません…

自力では動けないので、ベッドから妹の名前を呼んでいたそうですが、
その声がだんだん小さくなって、聞き取れないほど小さくなって…

葬儀が終わり介護ベッドを返却し、様々な手続きがすんで少し落ちついた頃のラインには
「お父さんが何度も何度も私の名前を呼ぶ声がきこえるの…」

もちろんそんなはずはないのだけれど…
でも在宅看取りでは医師も首をかしげるような、不思議なことが起こるそうなので、
きっと妹には本当に聞こえているのかもしれません。

本人も家族も何の覚悟もできないまま訪れる突然死。

義弟のように生前自分の葬儀の手配をし、亡くなりゆく恐怖と戦いながら
必ず訪れる命の終わりまで必死に生き抜いた末の死。

こんなことを言ってはとても不謹慎ですが、生き抜いたというより
「痛み止めだけで生かされ続けた」ほんとうに辛い1年だったのではないかと。

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近所にぽっくり弁天があります。

無病息災長生きのうえに、最後は美しく老い、長患いせず、
亡くなるときは「ぽっくり」逝けるという霊験あらたかな弁天様です。

ぽっくりとはつまり突然死ですが、近年では孤独死が増加しているのも現状。
ぽっくり亡くなりたいけれど、孤独死は…避けたい。

そのために家に閉じこもらず、友人や家族と人生を楽しみたいと思います。


妹にはこの本を渡そうと思っています。
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私には”霊感”といわれる類のものは全くなく。
だから若い頃から”霊”なんて本当にいるの?派でしたが、
頑固な(笑)私の考え方を変えた2冊のうちの1冊。

千葉県船橋市大念寺の大島住職が書いた本です。
何年か前にこの本を読んで以後、葬儀に参列した際の故人への接し方が変わりました。
少しだけ…抜粋です。

死んで、終わりではありません。
殺して、終わりではありません。
死んでも、心は変わりません。
悔いなく、未練なく、恨みなく、
恨まれることもなく、生きること。
死んでも、心はいまのまま。
だから、この「いま」が大切なのです。